専門医制度   *専門医制度に関するお問い合わせは、事務局メールへお願いいたします。

総合診療専門医取得後のキャリアに関する2学会合同声明
病院総合診療専門医プログラム
合同キャリア・サポートチーム「Genelink」発足

専門医について
病院総合診療専門医について

総合診療のサブスペシャルティとして、2022年度4月よりついに病院総合診療専門医制度がスタートいたします。
日本専門医機構および、総合診療のもう一つのステークホルダーである日本プライマリ・ケア連合学会との協議を踏まえ、日本病院総合診療医学会の主導により病院総合診療における専門医のプログラムを立ち上げることになりました。

これまで新制度にむけた検討として、日本専門医機構との協議のもと研修カリキュラム、専門研修プログラム整備基準を調整してまいりました。本専門医制度は日本病院総合診療医学会主導としてスタートいたしますが、近い将来、サブスペシャリティとして日本専門医機構の認証を正式に受ける予定となっています。今後、全国の病院からのプログラム募集を取り付け、同時に2022年度からの専攻医募集を開始する運びとなります(詳細は下記ご覧ください)。

病院総合診療専門医(Fellow of Hospital General Medicine)は総合診療の訓練を背景に、より高いレベルで臨床、教育、研究、病院管理学の4軸を基本に総合診療を実践する病院の医師としての専門性を訓練します。病院総合診療の一医師というだけでなく、病院総合診療におけるミドルマネージャ、また将来的な病院総合診療部門のリーダー育成を見据えた新しいプログラムです。

新・家庭医療専門医と並ぶもう一つの総合診療の専門医の形、病院総合診療専門医を目指される先生方のご応募を心よりお待ちしています。

専攻医について
専攻医登録制について

病院総合診療専門医プログラムの専攻医は学会への登録制といたします。
専攻医登録は専門医試験の前年までに登録が必要です。

専攻医の登録要件について

申請時において、当学会の会員であり年会費を完納していること、かつ以下3つのうちいずれかをみたすもの
要件1. 19の基本領域の専門医(新制度)を定められた研修期間の年限以内に取得する見込みのある者
要件2. 19の基本領域の専門医制度(新制度)を修了し、専門医を取得した者
要件3. 旧制度下で18の基本領域(内科、小児科、皮膚科、精神科、外科、整形外科、産婦人科、眼科、耳鼻咽喉科、泌尿器科、脳神経外科、放射線科、麻酔科、病理、臨床検査、救急科、形成外科、リハビリテーション科)または日本プライマリ・ケア連合学会の認定医あるいは専門医、もしくは当学会の日本病院総合診療医学会認定医を取得した者

学会指導医の専門医取得要件について

対象:本学会指導医(特任指導医は指導医へ移行した後に対象となる。)

   病歴・事例要約の提出は免除する。*提出書類の詳細は [専門医試験について] をご確認ください。

以下の条件を全て満たしたものに専門医試験受験資格を与える。

1、指導医(特任指導医)として半年以上の本学会プログラムの専攻医への指導経験を有するのもの
2、受験申請時から遡って5年以内にpeer reviewのある英文誌での研究論文業績を有する
(筆頭・共著ともに可。原則、原著論文を対象とする。)

専攻医登録の申請について

【申請期間】2024年10月1日~2024年10月31日

申請フォームよりご申請ください。

*申請にはGoogleフォームを利用します。
*Googleアカウントが必要となりますので、事前にご用意ください。

【必要書類】*申請の際には以下、2点のアップロードが必要となりますので事前にご用意ください。

1、履歴書(ダウンロードしてご利用ください)

2、「専攻医登録要件」1〜3のうちいずれかを証明する書類
専攻医の登録要件1:専攻医研修証明書(ダウンロードしてご利用ください)
専攻医の登録要件2.3:証書(写)

【登録料】 10,000円 *当学会認定医の場合は免除

指定の口座への振込みとなります。(申請者へメールにてお知らせいたします。)

病院総合診療専門医を取得するのに必要な費用は以下のとおりです。

  • 専攻医登録料:10,000円※1.2
  • 専門医試験申請・審査料:30,000円
  • 専門医認定料(試験合格者のみ):10,000円

専門医取得には学会入会と学会員として3年間の学会認定施設での研修が必要。
会員歴については、試験合格時に遡及対応あり。
※1.専攻医登録は専門医試験の前年までに登録を完了すること。
※2.認定医はこれまでの病院総合診療の実績を考慮し、専攻医登録料を不要とする。

登録後のサポート

専攻医セミナーなど専攻医向けイベントへの参加(主に学術総会期間中に開催)など、登録専攻医のサポートを行って参ります。
病院総合診療専門医プログラム

研修プログラム施設申請について
施設要件について

基幹施設:プログラムを管理する病院で、指導医(学会指導医・特任指導医)が常勤として在籍していること、学会認定施設※注1であること。
連携施設:基幹病院で実施できない研修を補完する病院(または有床診療所)で、原則として指導医(学会指導医・特任指導医)が常勤として在籍していること、学会認定施設※注1であること。(不在の場合は基幹病院の指導医が定期訪問等で指導を行える状況にあること)
特別連携:病院以外の医療機関であり、専門研修施設認定は不要で、指導医(学会指導医・特任指導医)の有無は問わないが、基幹病院の指導医(学会指導医・特任指導医)が定期訪問等で指導を行える状況にあること。

※注1学会施設認定について:
① 専門医プログラムは本学会認定施設での施行を原則といたします。基幹施設、連携施設ともに学会認定施設である必要があります。
② 現在は認定施設ではない施設が専門医プログラムを申請する場合は、プログラム開始に伴う施設認定※注2の審査申請が必要となります。申請に必要な指導医が不在の場合は病院総合診療特任指導医の申請が必要です。
*現在、学会認定施設であっても指導医(学会指導医・特任指導医)不在の場合はプログラム申請ができません。
※注2専門医制度における認定施設について

通常の学会認定施設と専門医制度の学会認定施設に区別はございません。学会認定医が不在の病院がプログラムを整備する際に、専門医制度における特任指導医が在籍していることを条件に施設認定を実施しております。特任指導医の認定期間は3年ですので、専門医制度での施設認定期間もそれに合わせて3年となります。それ以降は、特任指導医が認定医を取得していただくことで施設認定を更新できます。(基幹施設および連携施設につきましては、別途申請要件をご確認ください。)

研修施設申請(プログラム申請および基幹施設・連携施設申請)

【申請期間】2024 年 10 月 1 日 〜 2024 年 11 月 15 日 

プログラムに関わる施設(基幹施設のみでなく連携施設も含む)ごとに個別に申請が必要です。

※ 特任指導医認定申請中も申請が可能です。 認定番号が届きましたら、追記後改めて指導医リストをご提出ください。

※ 学会認定施設申請中も申請が可能です。研修施設リストに 申請中と記載ください。

プログラム申請には、基幹施設(連携施設にも原則必要)に各1名以上の指導医(学会指導医・特任指導医)が必要です。

電子申請はこちら   

【必要書類】
以下の書類のアップロードが必要です。事前にご準備ください。郵送は不要です。

・基幹施設(連携施設は不要):「病院総合診療専門医プログラム」※注3 「研修施設・指導医リスト」

   ※注3 貴施設独自のプログラムや変更箇所は赤字で追記ください。

・現在本学会認定施設ではない、基幹施設および連携施設:「施設認定申請書」

【審査・登録料】
プログラム認定審査料:20,000円(申請受付後、改めてお知らせいたします。)
学会施設認定登録料:50,000円 (審査合格後の登録時に必要となります。)*既存の認定施設が専門医プログラムを申請する際は学会施設認定登録料は不要です。

 

病院総合診療専門医プログラム

研修プログラム変更・休止・再開・終了のお届けについて
研修プログラム登録(申請)内容の変更について

ご申請いただいております内容につきまして、責任者変更や指導医の異動等により変更が生じた場合は、速やかにお届けをお願いいたします。
*連携施設の認定施設資格についてもご留意ください。

研修プログラム変更届
病院総合診療専門医プログラム
研修施設・指導医リスト

研修プログラムの休止について

専攻医がいないなどプログラムが稼働しなくなった場合にご提出ください。
休止日は、3月31日付でお願いします。

研修プログラム休止届
研修プログラムを一旦終了、 再申請される場合は新規申請料が発生いたします。一時的にプログラム研修を行わない場合は、休止届のご提出をお奨めします。)
*必ず連携施設へのご連絡をお願いします。

研修プログラムの再開について

休止届の提出があった研修プログラムについて、再開時にご提出ください。
再開日は、4月1日付でお願いします。

研修プログラム再開届
病院総合診療専門医プログラム
研修施設・指導医リスト
*必ず連携施設へのご連絡をお願いします。

研修プログラムの終了について

研修プログラム終了届
*連携施設・特別連携施設のご登録がありましたら、必ず中止のご連絡をお願いします。

病院総合診療特任指導医について
病院総合診療特任指導医の設置について

本専門医制度の指導医体制の強化のため、一時的な暫定措置として、特任指導医(Interim Supervisor)を設定いたします。
現在、学会認定施設であっても指導医(学会指導医・特任指導医)不在の場合はプログラム申請ができませんのでご注意ください。

認定期間:認定から3年間
募集期間:2024 年 7 月 1 日 〜 2024 年 7 月 31 日   ※ 申請期間を変更しております。

病院総合診療特任指導医の要件について

当学会の会員であり年会費を完納していること、かつ以下の1~3つのうちいずれか、および4をみたすもの:

  1. 日本専門医機構特任指導医講習会を受講した者(日本専門医機構認定特任指導医の修了証)
  2. 19基本領域の指導医のいずれかを保持している者
  3. 日本プライマリ・ケア連合学会認定指導医(家庭医療専門医またはプライマリ・ケア指導医のいずれの保持でもよい)を保持している者
  4. Peer reviewのある総合診療関連の雑誌の論文発表の筆頭著者または共同著者(総説・原著・症例報告・研究短報・症例短報のいずれか)1報以上。
    *4.について:英文・和文を問わず、発行時の西暦で申請時より5年以内の出版物といたします。
    また、提出された論文が申請に該当するか否かは、申請後の判定となります。
    *商業誌の依頼原稿は不可。
    *画像論文は原則不可だが、Peer reviewのあるものに関しては可とする。
病院総合診療特任指導医の申請について

申請フォームよりご申請ください。

*申請の際には以下、3点のアップロードが必要となりますので事前にご用意ください。

  • 履歴書(ダウンロードしてご利用ください)
  • 証書(写)(上記1〜3のうちいずれか)
  • 論文(全ページ)

*申請にはGoogleフォームを利用します。
*Googleアカウントが必要となりますので、事前にご用意ください。
申請料:10,000円 (内税 消費税10%)指定の口座へお振込ください。(後日、申請者へメールにてお知らせいたします。)

病院総合診療特任指導医について

・認定期間は3年間とする。
*承認されましたら、ホームページにて資格取得者名簿を公開させていただきます。

・更新時のみに病院総合診療特任指導医から学会指導医への移行を行う。
(認定期間終了後に移行となりますので、認定期間中の更新はできません。)

 

病院総合診療特任指導医から学会指導医への移行要件について

(対象者へ事務局よりメールにてご案内いたします。必ず会員マイページのご登録アドレスは適宜更新をお願いします。)
対象者:認定有効期間が2025年3月31日までの方です。
申請受付期間:2025年 1 月 1 日 〜 2025 年 1 月 31日

*申請にはGoogleフォームを利用します。
*Googleアカウントが必要となりますので、事前にご用意ください。
申請料:10,000円 (内税 消費税10%)指定の口座へお振込ください。(後日、申請者へメールにてお知らせいたします。)

申請フォームよりご申請ください。
 *申請入力前の際には、以下ご準備をお願いいたします。
 ・認定医番号
 ・学術総会指定講演受講証(10コマ分) pdfファイル
 ・本学会雑誌論文発表(表紙および本文) pdfファイル
 ・移行申請前3年以内のpeer reviewのある英語論文 pdfファイル

申請する者は、次の条件をすべて満たすこと。

      1. 学会認定医であること。
      2. 本学会の指定する学術総会講演(指導医取得・更新の為の指定講演)を当学会の認定医もしくは特任指導医として10コマ受講(取得後の受講をカウントする)
      3. 本学会雑誌論文発表 *筆頭著者または共同著者(総説・原著・症例報告・研究短報・症例短報のいずれか)
      4. 移行申請前の3年以内にpeer reviewのある学術誌(英文誌・英語論文を掲載する和文誌)に1stオーサーとして総合診療に関する英語論文発表
      5. 年会費を完納していること

*特任指導医移行期間延期について
海外留学・病気療養等により移行申請ができない場合は、その理由、延期期間を記載した特任指導医移行期間延期申請書を受付期間内にご提出ください。なお、移行期間延期中は資格は停止し、延期期間は原則最大1年までとなります。
特任指導医移行期間延期申請書 (ダウンロードして提出ください)

病院総合診療専門医 認定更新について
病院総合診療専門医 認定更新について

認定更新に必要な条件:

1.更新に必要な単位数はパートAとB合わせて75単位とする
2.パートAは30単位以上を必須とする
3.パートBは1.で5単位以上を必須とする
4.単位取得と更新料(10,000円)の納入により認定更新となる
5.専門医資格更新の申し込みは専門医資格認定5年目が終了する前年の9月30日までとする(厳守)
6.専門医資格認定を失った場合、再審査には翌年の9月30日までに同様の申請を行う

[注]病院総合診療専門医は基盤となる専門医の更新を必要としない。基盤となる専門医とは、旧制度下で18の基本領域(内科、小児科、皮膚科、精神科、外科、整形外科、産婦人科、眼科、耳鼻咽喉科、泌尿器科、脳神経外科、放射線科、麻酔科、病理、臨床検査、救急科、形成外科、リハビリテーション科)または日本プライマリ・ケア連合学会の認定医あるいは専門医とする。

単位取得に必要なもの

パートA

1.日本病院総合診療医学会が行う講演会に1度以上参加し、さらに
(ア)学術大会への参加で15単位とする
(イ)座長・演者で1回以上担当した場合は1大会あたり10単位を追加する
(ウ)指定(教育)講演、専攻医セミナーの受講で1コマあたり5単位とする
*(ア)で15単位以上の取得を必須とする
*(ウ)は40単位を上限とする
[注]専門医修得者は、専攻医セミナーの視聴期間が専攻医登録時から恒久的に可能

パートB

1.日本病院総合診療医学会の発行する雑誌の論文アクセプト
(ア)筆頭は10単位、共著は5単位とする
(イ)論文形式は問わない
2.当学会が認定する総合診療系のpeer review journal(*)の英語論文アクセプト
(ア)筆頭は5単位とする
(イ)論文形式は原著、症例報告、総説のみとする(画像論文、短報は含まない)
[注] 雑誌の認定は申請後に委員会の合意で判断する。

専門医試験を受験される皆様へ(専門医からのメッセージ)
専門医試験を受験される皆様へ(専門医からのメッセージ)

メッセージ:

石塚晃介先生(横浜市立大学医学部総合診療医学/横浜市立大学附属市民総合医療センター総合診療科)
受験の条件:専攻医
1、本専門医を受験しようと思ったきっかけ
①病院総合診療専門医の具体的医師像が自分の目指す医師像に合致していたこと
②病院総合診療医としてのアイデンティティーを確立できると考えたこと
③自分のSpecial Interestと考えていた診断推論に関する充実した研修ができること
④基幹施設と連携施設での連携を重視した研修を継続できること
⑤1期生であるためこの領域のパイオニアになれること
また単純にFHGM(Fellow of Hospital General Medicine)という響きがかっこいいと思ったことも大きな理由です。
2、本専門医を得てやってみたいこと
以下の点で総合診療医として成長したいと考えています。
・バランスの良い「総合診療医」としての成長
・「臨床診断医」としての成長
・総合診療領域における「指導医」としての成長
・臨床研究での更なる成長(原著論文・症例報告等)
・医学教育への貢献
3、本専門医の受験をお考えの方に向けてのメッセージ
自分の今後の総合診療医像として,
・難解症例であっても, 心理・社会的問題を含めた臓器横断的な診療を行い、適切な診断を下せる「臨床診断医」としての専門性に関して, 適切な方法論を活用して日々研鑽していきたい.
・どのセッティングであっても地域医療に貢献できるバランスの良い「総合診療医」としても成長していきたい.
・臨床・研究・教育(学生教育・研修医教育等) とバランス良く活躍できる医師に成長していきたい.
というのが大きくあります. 病院総合診療専門研修を行うことで, これらの目標を達成できるのではと確信しています.
是非この領域を一緒に切り開いていきましょう!

乾啓洋先生(順天堂大学医学部総合診療科学講座)
受験の条件:指導医
1、本専門医を受験しようと思ったきっかけ
20年以上大学病院の総合診療科で臨床を行ってきて、ようやく総合診療が19領域目の基本領域となり定着し、重要性の認識が広がった中で、病院総合診療医としての自分の立ち位置を再確認し今後の活動に繋げたいと思い受験しました。
2、本専門医を得てやってみたいこと
大学病院分院の総合診療科長を経て、現在は日本の医療制度における保険診療に係わる業務に主軸を置きながら、大学病院の総合診療科での診療や業務、企業の産業医、学校医と広い範囲で総合診療にかかわっていますが、今後は本専門医を取得した上でこれらの経験とスキルを活かし、学会や大学病院での活動を通じて病院総合診療医の育成に貢献できればと考えています。
3、本専門医の受験をお考えの方に向けてのメッセージ
現在の日本の医療において病院総合診療専門医のニーズは非常に高いと思います。日本の医療制度や地域包括ケアなど幅広い理解を持ち、急性期から慢性期まで様々な患者さんに対応できる病院総合診療医が必要とされています。是非、病院総合診療医を目指し、日本のみならず世界においても病院総合診療の発展に貢献できる医師を目指してください。

江副優彦先生(佐賀大学医学部附属病院総合診療部/社会医療法人祐愛会織田病院)
受験の条件:専攻医
1、本専門医を受験しようと思ったきっかけ
三次医療機関で勤務していると、他科より診断困難症例や不明熱症例、原発不明癌の原発巣精査など内科、外科、マイナー科問わず、いろいろな診療科からコンサルトを受けることが多く、新内科専門医しか資格を持たない自分の対応でいいのかどうか自信がなく、他科からどのように思われているかが気になり、病院総合診療専門医の資格を持つことで、他科からの信頼も得やすくなるのではと考えた。
2、本専門医を得てやってみたいこと
今後研修医や後輩医師を指導していく上でも、資格のあり・なしで後輩の信頼度も変わってくると思うので、自身を持って後輩指導に取り組んでいきたい。
3、本専門医の受験をお考えの方に向けてのメッセージ
是非病院総合診療専門医取得いただき、皆で日本の病院総合部門を盛り上げていけたらと思います。

坂本哲先生(獨協医科大学総合診療医学講座)
受験の条件:専攻医
1、本専門医を受験しようと思ったきっかけ
専門医試験を受験しようと思ったきっかけは、これまで学んだ知識や技術が、病院総合診療医として求められる一定のレベルまで達しているのかという疑問からです。専門医としての資格があることで、医療の質の担保になるのではないかと考えました。また、試験を通して自分自身の成長につながる可能性を感じ、受験しました。
2、本専門医を得てやってみたいこと
どのような状況でも全人的医療を実践できるようトレーニングを続けたいと思います。また、後輩医師の教育や、研究活動を通じて医療に貢献したいと考えています。
3、本専門医の受験をお考えの方に向けてのメッセージ
試験を受ける過程で得られる知識や経験は自身の糧になります。私も同じ道を歩んでおり、成長し続けるための大きな一歩だと感じています。皆さんもぜひ挑戦してみてください。

平田理紗先生(佐賀大学医学部附属病院)
受験の条件:専攻医
1、本専門医を受験しようと思ったきっかけ
正直自分から積極的に受験しようと思ったのではなく、本専門医制度について医局内で広く周知されていたのがきっかけで第一期受験生となりました。臨床だけではなく、教育、研究、更にはマネジメントなどについても幅広い分野に対して目標が設定されており、本専門医試験を通して自分が目指す総合診療医像を再認識することができ非常に有意義だったと思います。
2、本専門医を得てやってみたいこと
本専門医を取得したことにより、少しながら自分の自信につながりました。普段から関わる機会の多い臨床、教育、研究だけではなく、これまで関わる機会が少なかった組織マネジメントや医療安全など幅広い視点をもって何事にも積極的に取り組んでいくようにしたいと思います。
3、本専門医の受験をお考えの方に向けてのメッセージ
本専門医は、いわゆる世間一般に総合診療医としてイメージされる姿が目標像となっており、そのようなマインドをもつ医師であれば受験は可能であり、専門研修にも取り組みやすいと思います。受験は自分の知識のアップデートや、必要とされている医師像の再認識、自分の経験事例の振り返りにもなるため非常に良い機会だと思います。少しでも多くの方が病院総合診療専門医に関心を持ってくださり、受験をしていただけると嬉しいです。

藤原元嗣先生(佐賀大学医学部附属病院)
受験の条件:指導医
1、本専門医を受験しようと思ったきっかけ
私は大学病院の総合診療部で20年目の医師として医学生や研修医の指導に携わる中で、より自信を持って教育を行いたいという思いが強く、受験を決めました。一応総合内科専門医や各学会の特任指導医は持っているのですが、後進の先生方に包括的な知識を伝え、実践的なスキルを育成するためには、この専門医資格を取得する事が一つのマイルストーンにならないかなと考えました。実際に受験を意識してテキスト(病院総合診療医学)を見直してみると、普段意識しているようでなかなか言語化できない項目が多く、見直してみてよかったと感じています。
2、本専門医を得てやってみたいこと
認定を得た病院総合診療医として、より高度な総合診療の実践と後進の育成に力を注ぎたいと考えています。多職種連携を強化し、地域医療の中核として患者さんの生活に寄り添う医療を提供する事、またエビデンスに基づいた診療と、個々の患者さんのニーズに応える柔軟な対応を両立させ、総合診療の魅力と重要性を広く伝えていきたいと思います。
3、本専門医の受験をお考えの方に向けてのメッセージ
充分に研鑽を積まれた総合診療医に指導を受けている先生、または実践的な活動を行っている先生方にとっては、決して難易度は高くないと思います。日々の診療で出会う疑問についてしっかりエビデンスに基づいた診療態度を取ることが一番重要ではないでしょうか。現在の日本において病院総合診療専門医の仲間が増えることはアイデンティティ確立として非常に重要ですので、より多くの総合医の先生方の受験を応援しています。

横瀬允史先生(獨協医科大学総合診療医学)
受験の条件:専攻医
1、本専門医を受験しようと思ったきっかけ
大学病院の総合診療医として、臨床・教育・研究を行っている自分の姿を客観的に示せる指標を何か持ちたいと思ったことがきっかけです。同じ医局の同期が受験を決めたことも、チャレンジする一因になりました。
2、本専門医を得てやってみたいこと
標準的な医療知識を持っていることを前提として、他科の医師や関係する医療スタッフ、患者さんやそのご家族の多くが納得のいく医療を提供していきたいと思っています。後輩には、病院総合診療医の魅力を診療を通じて伝えていきたいです。シミュレーション教育を通じた医療の質の向上に興味があり、研究も少しずつ行っていきたいです。
3、本専門医の受験をお考えの方に向けてのメッセージ
病院総合診療専門医の資格は、院内で日夜様々な問題に立ち向かっている皆さんの大きな自信になると思います。分からないことがあれば、経験者としてサポートします。ぜひチャレンジしてみてください。

 

専門医試験について