学会について
理事長再任のご挨拶
この度、2024年3月に福岡で開催されました第28回日本病院総合診療医学会学術総会前日の理事会および会期中の評議員総会において、理事長に再任されました、JR広島病院の田妻 進です。2022年4月に初代林純理事長の後任として第2代理事長就任以来、『骨太の方針として;
1.ガバナンスの強化
2.学際的な学術活動
3.専門医制度の充実
を掲げて理事・評議員・一般会員すべての皆さまのご参画とご支援を受けながら学会運営に取り組んだ2年間でした。その間ともに中心的な役割を演じた3名の副理事長にご推薦いただき、引き続き理事長を務めることになりました。ご推薦いただきました、内藤俊夫副理事長、瓜田純久副理事長、大塚文男副理事長、ご信任くださいました理事各位ならびに常日頃より当学会の活動にご理解とご協力を賜っております会員の皆さまのご期待にお応えできますように、さらに2年間を日本病院総合診療医学会の発展のために努めたいと存じます。つきましては従前にも増してご支援賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
さて、当学会がグローバルな活動を推進する中で連帯を構築しているSociety of Hospital Medicine (SHM)がホスピタリスト輩出の世界のトップランナーとして2022年に開示した宣言(Vision、Mission、Goals)に準えるならば、当学会の次の2年間は『骨太の方針』を堅持しながら社会実装に適応する”日本版ホスピタリスト”を輩出する発展期と捉えて、
1)Vision「病院総合診療医(ホスピタリスト)による良質な医療を普遍的かつ標準的に国内全域に提供する」
2)Mission「様々な病院規模において『受療者ニーズに応える診療能力』と『病院運営・管理能力』を兼備する病院総合診療専門医(日本版ホスピタリスト)を育成するとともに、学際的な学問体系化に向けた学術活動(学術集会・学会誌編集)を拡充する」
3)Goals「日本版ホスピタリストのプレゼンスを高め安定的かつ継続的に社会に輩出する」ことを掲げて、Diversity、Generation、Geopoliticsを重視したガバナンス強化とともに諸課題に取り組む所存です。
加えて、社会に貢献できる実践的な研究推進を目指して、産官学の連携を含む多面的な協力体制を構築して成果を挙げて参りたいと考えております。もとより利益相反には留意しつつ確かな信念をもって、あらゆるアイデアを結集して社会貢献に取り組みたいと存じます。会員諸兄のご理解と多くのご施設のご参画によりご支援・ご協力を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
対面での開催が標準に復帰しつつある中、今後の2年間は東京、広島、姫路、長崎で学術総会が開催されます。是非とも皆さまと会場でお会い致したく会場でお待ち申し上げます。
2024年4月 日本病院総合診療医学会理事長 田妻 進 |