『第22回日本病院総合診療医学会学術総会トピックス』

 さる2021年2月21日、高崎市において開催された第22回日本病院総合診療医学会学術総会(会長・高崎医療センター佐藤正通)国際セッション『Hospitalist: Identity and Future perspectives』(座長:田妻 進・副理事長、内藤俊夫・理事)において、順天堂大学・高橋宏瑞氏から両学会の交流の概要が紹介されました。その一部を会員諸兄に供覧させていただきますとともに、今後も継続的に両者の歩みを当学会ホームページで紹介させていただく予定ですのでお楽しみください。(文責・田妻)

第22回日本病院総合診療医学会
Society of Hospital Medicine 国際セッション
2021年3月1日

日本病院総合診療医学会とSociety of Hospital Medicineのあゆみ

日本病院総合診療医学会は1998年に設立され、今回で総計22回の学術総会が開催されました。当時82人で始まった学会も会員数は今や1868人となりました。2017年には若手部会が設立され、総合診療医を志す若者が主体となった活動も魅力の1つとなり、世代を超えた活動が行われています。
また、総合診療は今や日本だけでなく、台湾、韓国、シンガポールなどアジア各国でも学会が設立され、世界的な重要性が高まっています。アメリカでは、ホスピタリストは最も人数の多い専門領域となり、Society of Hospital Medicinem(SHM)はホスピタリストの学会として、大きな影響力を持っています。
SHMとは、2017年から交流が始まり、田妻副理事長、内藤理事が中心となって連携を進めております。初めて合同理事会を設けてからは、今年で4年目を迎え、今年の学術総会では、SHMの理事長である、Dr. Danielle Scheurerにご講演をいただきました。
また、SHMにおいても田妻副理事長、内藤理事が日本病院総合診療医学会のこれまでの活動について講演するなど、日本病院総合診療医学会からSHMへの情報発信も行われています。今年も田妻副理事長がSHM学術集会で講演を行う予定です。
日本病院総合診療医学会を通じて、世界で戦いたい総合診療医の活躍の場が作られるよう、SHMとの連携は学会としても大きなプロジェクトの1つとして捉えており、老若男女かかわらず、多くの志高い学会員の皆様とともに進めていきたいと考えています。