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ご報告
第14回日本病院総合診療医学会 写真ギャラリー
- 総合性と専門性のハブとなる機能的な連携へ -
【会 長】 大塚 文男(岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 総合内科学 教授)
【会 期】 2017年3月3日(金)・4日(土)
【会 場】 Junko Fukutake Hall 臨床第一及び第二講義室
      岡山市北区鹿田町2-5-1 岡山大学鹿田キャンパス
 学会当日の早朝は粉雪が舞い散る空模様で心配しましたが、その後、逆に、春、到来を思わせるように穏やかで、金華山に登って濃尾平野を流れる長良川を見下ろすと気分良さそうな気候となりました。が、学術集会は興味深い内容が盛り沢山で、観光に行く気持ちになれなかったように思います。参加者は255名と過去最高数となり、会長賞候補演題、一般演題、シンポジウムを合わせて東邦大学が14題、九州大学が11題、国立病院機構高崎総合医療センターが10題、岐阜大学が8題、順天堂大学が7題、国立病院機構九州医療センターが6題、JA愛知厚生連海南病院が4題、国立国際医療研究センター、横浜市立大学、松波総合病院、広島大学、福岡徳洲会病院がそれぞれ3題で、総計43施設115演題で、これも過去最高でした。一般演題101題の内容としては、症例報告61題、研究報告が19題、同一疾患をまとめた検討が15題、診療関連が6題でした。
 シンポジウムは会長が掲げた学会テーマ「病院総合診療医の未来へのメッセージ」を踏まえた「病院総合診療医にとっての研究への展望」、「病院総合診療医の現状と未来」が企画されていました。前者では病院総合診療医は臨床研究をすることは当然ですが、余暇を見つけて基礎研究もするべきという意見が会場から出されたのが印象的でした。後者では病院総合診療医の役割として、未診断患者に対する正確な診断、専門診療科との有機的な連携の重要性が示されたが、プライマリ・ケア連合学会理事長の丸山泉先生から、いわゆる家庭医療との連携をとるに当たって、病院総合診療医としては患者の入り口だけでなく、出口、すなわち退院時から退院後のケアにもかかわる役割もあるのではないかとの見解が示されました。実際に総合診療専門医が制定されるに当たって、プライマリ・ケア連合学会と共同でその教育プログラムの作成を開始するところであるが、示唆に富むお話を頂いたと思います。
 もう一つのシンポジウムは、総合診療医がしばしば診療する不明熱に関することで、その中で順天堂大学の内藤俊夫先生から「日本病院総合診療医学会による不明熱の原因疾患・診断方法に関する多施設共同レトロスペクティブ研究」の結果報告がなされたが、レトロスペクティブでは真実が把握できないと思われ、次はプロスペクティブ研究をするべきだと確信しました。
 さて、会長賞は「尿中ミオイノシトールの測定は非侵襲的で耐唐能異常を鋭敏に検出できる」とした九州大学の池崎裕昭先生と、「誤嚥性肺炎の再発・予後には認知症の程度が関連している」とした東邦大学の渡辺浩二先生でした。お二人の今後の活躍を期待します。また、最後に「画像クイズ」という企画が用意されており、1枚のスライドと要約された説明からその診断名や必要な検査を当てる形式で楽しく参加させていただきました。正答率1位は本学会理事でもありますJA愛知厚生連海南病院の三島信彦先生、2位は福岡徳洲会病院の滝沢直歩先生、3位はこれも本学会理事の国立病院機構九州医療センターの岸原康浩先生で、やはり本学会の理事は素晴らしいと思ったのですが、私は敢闘賞かブービー賞のようでした。アカデミック総合診療専門医を目指して頑張りましょう。
 最後になりますが、内容があり、最後には楽しみもあった素晴らしい学術総会を開催されました第6回学術総会長の岐阜大学教授石塚達夫先生およびご教室員ご一同様に感謝申し上げますとともに、広島大学教授田妻進先生のもとで開催されます第7回学術総会(2013年8月30・31日)にも多数の演題発表、ご出席のほど宜しくお願い申し上げます。
第6回日本病院総合診療医学会学術総会感想記
理事長 林 純

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